【チャペル】2020年6月2日「”あなたの世界”の版図を広げよう」村瀬義史 宗教主事

6.2 村瀬

(縮小版)関西学院は「ミッション」を強く意識している学校です。他の人との比較ではなく学生の人としての成長に関心を寄せています。また、関西学院がミッションを大事に考えている、ということは、つまり、関西学院につどうみなさんに、たえず、「あなたのミッションは何ですか?今日、あなたの使命は何ですか?」ということを問いかけている、ということでもあります。

イエス・キリスト自身も、様々な人と出会う中で、自分のミッションを探究しました。彼は「病人」や「罪人」と当時みなされていた人たちに、特に深く耳を傾けたことが聖書に書かれています。これらの人々は、周囲の人々から見下され、社会的に低められ、弱い状態にあった人々です。周囲の人からその存在や発言を軽んじられたりしている人々の言葉、注意深く聞かないと聞こえない小さな声に耳を傾けることで、イエスはとても広い地平を生きていたのだと思います。そのように自分の世界を広げる中で、人を分け隔てない無条件の神の愛を知り、自分のミッションを見定めていったのではないか、と思うのです。

わたしたちが自分の生きる世界地図を広げる方法の一つがここに示唆されています。自分の地図を広げるというのは、単に、空間的な移動範囲を広げるということではありません。あるいは、インターネットなどで世界各地の情報を自分の所に集めるということでもありません。聞こうとしなければ聞こえない言葉を聞き、見ようとしなければ見えないものを見る、ということが、自分が生きている世界を広げるために必要な一つの道なのでしょう。

Stand Under Others To Understand Othersという言葉があります。誰かを、また、何か物事を理解しようと思うなら、相手に対する敬意をもって向かい合うことが必要です。世界を広げるための大切な構えだと思います。まずは身近な人との間で考えてみてください。今、様々な制約がありますが、二度と戻ることのない関学生としてのひと時ひと時です。どうか、関学での学びを通してあなたの生きる世界を広げ、そこでの活動を通して自分の使命を探っていってください。そのことが、あなたの関学ライフを一層ゆたかにするでしょう。

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  • 投稿日時:2020/6/7 0:01

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