2010年7月

リサーチフェア・プレ発表会&超ミクロゼミ『人間の条件』

こんにちは、研究演習Ⅰの山城です☆

今回は7月13日のリサーチフェア・プレ発表会と7月15日の超ミクロゼミとリサフェの話し合いの報告です。

まず7月13日のゼミでは6月15日に行ったリサーチフェアテーマ発表会をふまえて、それぞれが前回よりもさらに発展させた形で10分間ずつ(合同班のみ20分間)発表しました。

各自の問題意識と春学期にゼミで学習した内容を活かして、前回よりもわかりやすくさらに興味深い内容が出揃いました。そのせいか、たびたび議論が白熱し、おおいに盛り上がりました。さまざまな内容が出てきましたが、やはりその問題意識の根本には共通するものがあることが感じられました。

さらにこの日の発表をふまえて、7月15日のゼミで、実際にどのテーマを取り上げるかを話し合いました。13日に出揃ったテーマがそれぞれ興味深いものだったので、どのテーマを取り扱うか、どのような形で発表を行うかなどを話し合いを進めていく上で白熱したものになりました。

最終的に2つのテーマを取り扱うことになりましたが、その内容はまだまだ検討中☆これからリサーチフェアの発表まで各グループがそれぞれのテーマを十分に深めるために、長い時間をかけて話し合いしていくことでしょう。そこでさらにゼミ内の仲が深まるのが楽しみです^^

さらに15日には鎌田先生による超ミクロゼミも行われました。

*超ミクロゼミとは、一冊の本の一章分あるいは、一文に秘められている意味を
細かく読み解くという形で進めていくゼミです。
ちなみにミクロゼミは、一冊の本の何章か分をじっくりと精微に読み解いていくゼミで、
そして、マクロゼミは一冊の本の構造理解を進めていくゼミです。

今回の超ミクロではアレント『人間の条件』の「第5章 活動」を取り扱い、鎌田先生がこの章を読んでいく際にどのような点に気をかけつつ読んでいくかという解説付きで進められました。普段はさらっと飛ばしてしまいそうになる個所も、先生による解説を通して考えていくことで普段は考えることが難しい部分まで深めていくことができました。

哲学者が、普段どのように本を読みながら考えを馳せているのかを知ることができ、とても新鮮でした。

本の内容だけにとどまらず、そこから現在起きている事柄まで考えを伸ばしていきながらその事象の根本まで考えていくことができるのは鎌田ゼミの特徴といえるのではないでしょうか。

さて、今回で春学期のゼミブログは終了です。
次のブログは、鎌田ゼミ恒例、夏合宿の報告になる予定です!

それでは、みなさまよい夏休みをお過ごしください♪

以上、研究演習Ⅰの山城がお送りしました^^

【番外編】羽目をはずすゼミ生の一コマ

こんにちは、研究演習Ⅰの塙です(^^)

今日は番外編と称して、前回のAVATARワークショップ後に開催された、
懇親会でのひとときを紹介します。

*本番の記事はこちら↓
http://kg-sps.jp/blogs/kamata/2010/07/09/231/

今回はたまたま同じ席に居合わせたメンバーでやっていた
記憶スケッチの様子です。
何体も描かれたうちの、厳選されたものを載せていこうと思います。

なお挑戦者は、山本画伯、高橋画伯、岩崎画伯、塙画伯です。

では、いきましょう。一枚目は、、、鎌田先生もお気に入り(!?)の一枚☆

dorayaki-225x300
岩崎画伯 作。

不思議なポッケでみんなの夢をかなえてくれるで有名な彼ですが・・・
彼が机から出てきた時点で机ごと廃棄決定です。

さあ、◎☆えもんが出てきたということは、、お次はメガネの彼ですよね。

いじめられっこですが、実は射撃が得意な彼は、いざというときにがんばってくれる印象が強いです。

nobinobi-225x300
作:高橋画伯

いや~うまいですね~!
でもなぜでしょう。なんだか中学校英語の教科書に出てくる
ワンシーンのような・・・そんな趣のある一枚ですね。

なお、ここに黒いリボンをつけたら遺影になるなということが
全会一致しましたw

お次は、こどものときにしか見ることができないあの妖精?妖怪?神様?です。
totoro1-300x225
作:山本画伯

なんかずるそう!
似ているんだけど、なんか惜しい一枚。

うっすらと描き直した後がありますが、この表情はどうにもならなかった様子です。

お次は、ポケモンの中で絶大なる人気を持ち、電気攻撃を得意とするあのねずみ・・・

pika-225x300
作:岩崎画伯

岩崎画伯曰く、これは彼が幼少期におじいちゃんに書いてもらった
電気ねずみだそうですw

続いては同じく電気ねずみですが、

pikatotoro-225x300
作:高橋画伯

なんだか、ト◎ロにも見えますね。

あ、実はトト◎でした。

本当に間違えてしまいました(^^;)

最後は、私のお気に入りの一枚です。

anpan-225x300
作:山本画伯

「あん◎んまんの夏休み」

私が勝手に命名いたしました。

洋服が思い出せず、ランニングになってしまったそうです。

見えにくいと思いますが、実はランニングに”あん”と書かれています。
アンパン◎ンに見せようと必死ですね(^^)

以上、番外編鎌田ゼミでした。楽しんでいただけたら幸いです(^^)

たまにはこういうのも良いかもしれないですね。

春学期のゼミは、7月15日(木)でいったん終わりますが、
夏休み中にも夏合宿等についてゼミ生がブログをUPする
予定ですので、お楽しみに(^^)v

シミュラークルとシミュレーション

こんにちは!研究演習Ⅰの北山恵理です*

今回は7月6日(火)に行われたマクロゼミについて報告したいと思います^^

扱った文献は、ジャン・ボードリヤール著の『シミュラークルとシミュレーション』です。シミュラークル?シミュレーション?なんだか不思議なタイトルですね( ..)φ

ボードリヤールは1929年にフランスで生まれ、社会学者や写真家、写真評論家としても活躍しました。当初はマルクス主義的立場に立っていた彼は、徐々にマルクス主義を生産中心的であると批判するようになります。『シミュラークルとシミュレーション』(原書:1981年)においても、そんな彼の思想がちらほら顔をのぞかせています。

さて、『シミュラークルとシミュレーション』って一体どのような本なのでしょうか?

その話に入る前に★みなさんは映画『マトリックス』(1999)をご覧になったことはありますか?

主人公のトーマス・アンダーソン(もうひとつの名をネオ)は、ある日ピルを飲むことによって今まで信じていた世界が仮想現実であることを知ります。時は2197年、人間は人工知能との戦いに敗れ、チューブにつながれたまま機械のエネルギーとなっていたのです。マトリックスの世界では見るもの、聞くもの、すべての感覚が機械に支配され、あたかも現実にいるように錯覚させられます。ネオはそんな世界に立ち向かおうとする…と、簡単にいうとこのようなストーリーです*

なんですが!実はこの映画の監督は、『シミュラークルとシミュレーション』からストーリーのヒントを得たそうです。 (映画の中にも本の表紙がチラッと登場しますb)

ボードリヤールは、今やすべてのものがシミュレーション化され、モデルのない実在、つまりシミュラークルで構成されているといいます。たとえば、みなさんの大好きなディズニーランド。このような世界はどこかに実在するのでしょうか($・・)?いえいえ、空想に思い描いたものを現実化しているからこそ、「夢の国」と呼ばれ多くの人を魅了しているワケです*ボードリヤールによれば、ディズニーランドは完全なるシミュレーション化された仮想現実の世界…なのです。

マルクス主義への批判に戻ると…
マルクスは「生産活動こそが人間の基となるものである」と述べました。本来、生産されたものには使用価値や平等価値などの、ものの価値を照らし合わせる基準があったのです。ボードリヤールはこれを照合系と呼んでいます。しかし近代以降、経済システムの発達に伴って、実在するものの価値ではなく、効用(数値)によってものの価値が計られる傾向が強くなりました。仮想現実が現実に先行しちゃったわけですね…( ..)φ

少し難解な文献ですが、読んでいくうちにボードリヤールの不思議な世界にはまっていく…鎌田先生もお気に入りの一冊です★どうぞお試しあれ(・・)/

ではでは、今回はこれくらいで…研究演習Ⅰの北山がお送りしましたー*

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参考文献

・ジャン・ボードリヤール『シミュラークルとシミュレーション』竹原あき子訳、法政大学出版局、1984年。

第3回ワークショップ 『パンドラへようこそ!~映画「AVATAR」より人と自然、人と人との共生を考える~』

初めまして、研究演習Ⅰの徳山まどかです(^^)/

 
今日は7月1日(木)に行われた鎌田ゼミワークショップの報告です。今回は、2009年に公開され3D映像による劇場公開が話題を呼んだ作品、「AVATAR」を使ったワークショップをしました。
その名も・・・『パンドラへようこそ!~映画「AVATAR」より人と自然、人と人との共生を考える~』です☆
なかなかそそられる題名だと思いませんか^^?

今回のワークショップは、鎌田ゼミ以外から4名の学生が参加してくれました!
ワークショップの告知をしていた私としては嬉しい限りです☆
参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました!

 

当日はまず映画を上映して内容を共有しました。
今回は3D映像で見ることはできませんでしたが、数年後には映画館ではなくても3D映像を当たり前に見ることができる!・・・なんて時代がくるかもしれませんね・u・

映画の大まかな内容は・・・
主人公であるジェイクは、パンドラ星にある希少な鉱石を発掘するというプロジェクトを進めるために、原住民ナヴィを偵察するという密命を受ける。アバターと呼ばれる肉体と同期しナヴィ族の女性であるネイティリと共に生活するにつれ、ジェイクは彼らの文化やパンドラ星の神秘的な自然に魅了されていく。次第に人間のパンドラ星での行動に疑問を抱き始めたジェイクは、ナヴィと人間の共生を模索するも、結果的に武力衝突へ発展してしまう・・・というストーリーです。

上映後、グループに分かれて「人間とナヴィが共生するにはどのような考えが必要だったのか」などの質問に対してグループワークをしました。

議論をするうちに、
「そもそも共生とはどのようなものなのか」
「人間とナヴィがお互いを理解したうえで、傷つけ合わないように離れることは共生といえるのか」
など、とても深いテーマにたどり着き、議論が白熱しました!! 

 

みんなで真剣に語り合っています^^v

グループワーク中!真剣に語り合っています^^v

 

グループワーク発表中☆

1・2回生の学生も積極的に発表してくれました◎

 

「共生と公共性のphilosophy」は鎌田ゼミのメインテーマであり、今回議論した内容はゼミで普段取り扱っているものも含まれています。

鎌田ゼミでも人気の、テンニエス著『ゲマインシャフトとゲゼルシャフト―純粋社会学の基本概念―』からもこのテーマについて考察することができます。すべての信頼に満ちた親密性の高い共同生活を形成するゲマインシャフトと、何らかの目的を追求・達成するためのゲゼルシャフトという概念を使えば、また新しい目線でこの映画をみることができます☆

またフレチェットの『環境の倫理』を参考にすると、映画で描かれていた人間の行動や現代の環境破壊の背景についてもよりはっきりと捉えることができますよ♪

 

DSCF1795

テンニエスの視点からアバターをみると・・・?

 

 今回のワークショップで議論したたくさんのテーマは、これからの大学での学びはもちろん、生涯を通して考えていくことができるテーマだと思います。
日頃から身近なものにも関心をもって問題意識を高めていくことは大切だなぁ、と改めて思いました(・v・)

 

そしてそして、ワークショップ終了後は三田市内の某レストランへ行き、ささやかな懇親会を開きました!
グループワークで語りきれなかったことや、ゼミ生だけでなく普段あまり話す機会がない学生とも交流を深めることができて、本当にたのしかったです☆

次のワークショップにも乞うご期待☆

 

以上、第3回ワークショップについて徳山がお伝えしました\(・v・)

 
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映画情報
・ ジェームズ・キャメロン監督 『AVATAR』 2009年
公式ホームページ(日本語) http://movies.foxjapan.com/avatar/

 
参考文献表
・ テンニエス『ゲマインシャフトとゲゼルシャフト―純粋社会学の基本概念―』杉之原寿一訳、岩波書店、1957年。
・ K・S・シュレーダー=フレチェット『環境の倫理(上・下)』伊藤徹訳、晃洋書房、1974年。

学術的表現企画

 

こんにちは。研究演習Ⅰの竹崎加奈です。

6月29日に行った「学術的表現企画」についてお送りします^^

今回の学術的表現企画では、4回生は卒業論文の内容を改善したものを発表しました。

6月17日に行った卒業論文セミナーの時よりも、最もアピールしたい部分が明確になり、構成に一貫性をもってきたように感じました!

4回生は、8月6日~8日にかけて行われる夏合宿での卒論セミナーに向けて着々と準備を進めているようです。

4年間の集大成ともいえる卒業論文、それぞれの想いや、学びの成果として形に表してくれるでしょう!

私たち3回生も「来年の今頃は同じことをするんだ!」という緊張感を持ちつつ、今後自分たちが研究したいテーマについて、考える良い機会になりました。

これは、3・4回生が合同でゼミを行っている鎌田ゼミの特権の一つでもありますね^^

 

そして、今回の学術的表現企画で3回生は、「春学期末論文」を意識したテーマでそれぞれ発表しました。

気になるそのタイトルは、「在日外国人の教育格差」、「グローバリズムとフェアトレード」、「消費社会の変換」、「科学哲学史」、「life after people~人類zeroの未来~」です。
タイトルだけ見ていても、ゼミ生の個性が表れていますね^^

これらの発表は1人20分でプレゼンテーションするのですが、その発表している姿を見ていても、4月の頃より少しばかりですが、成長がうかがえます^^

ゼミ生が今何に興味をもっていて、どんなことをゼミ全体として共有しているのか、このブログを通じてお見せできればいいな、と考えています。

これから秋に向けて4回生は卒業論文の内容をさらにブラッシュアップし、3回生も研究演習になってから初めてのリサーチフェアにむけて準備を始めていきます。

もちろん、ゼミ生どうし一致団結して、これからも様々なテーマに取り組んでいきます!

今後の鎌田ゼミの活動に目が離せないですね^^

以上、学術的表現企画について研究演習Ⅰの竹崎がお伝えしました!

プロフィール


鎌田 康男
現在、関西学院大学名誉教授(2016年3月定年退職) 《共生と公共性の philosophy》 ★プロフィール詳細

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