2011年8月

ハンナ・アレント「人間の条件」5章

こんにちは、研究演習1の渡辺と申します。

今回取り上げるのは、ゼミ春学期最後の課題であるアレント「人間の条件」五章の一部です。
人間の条件といえば、労働・仕事・活動と分かれています。今回は活動の欠点というものを取り上げてみました。
その前に、軽く労働・仕事・活動についてを書いておきます。

労働―生きるために行うこと
仕事―より良く生きるために作ること
活動―人と人との間に成り立つ行為

さて、活動には欠点が3つ有ると言われています。活動結果の不可予言性、活動過程の不可逆性、活動過程を作るものの匿名性と言うものです。簡単に説明すると、不可予言性は結果を予知できないこと。不可逆性は新しく作りなおすことができない。匿名性は行った活動に対して行動者のアイデンティティが全く見えないといったものです。
それらを克服すべく人間が持ちだしたのは製作と言う様式でした。製作はある指針を持って作成することができるので不可予言性を克服し、破壊し作りなおすことが可能なので不可逆性も克服し、最後に製作物によって作ったものにアイデンティティが備わり匿名性の問題も克服しました。
ブログだから簡単に書いたこともありますが、私自身も解釈に悩まされることが多い部分だったので曖昧にしか書けませんでした。活動に関しての章は全体的に難しかったです。ですが、アレントの人間の条件の中でも活動は重要な部分を占めていると言えます。なぜなら、活動は人間にしか備わっていない能力だからです。動物には生きることだけの労働しか備わっていないが、人間は動物とは違い仕事と活動という条件が備わっているからです。

以上、渡辺の5章の報告を終了させて頂きます。

プロフィール


鎌田 康男
現在、関西学院大学名誉教授(2016年3月定年退職) 《共生と公共性の philosophy》 ★プロフィール詳細

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