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3月16日梅見会

こんにちは、新研究演習Ⅱの増田です。 梅が咲き早いところでは、桜も開花しているようですが、いかがお過ごしでしょうか? さて、卒業の時期を迎え、新しい季節がやってきました。鎌田ゼミも先輩たちが卒業し、新研究演習生を加え、新たに活動を開始しました。 新研究演習Ⅰは新たに、新研究演習Ⅱはより深い学びの世界へ歩き出しました。 まだまだ未熟な面もあると思いますが、研究演習生一同ゼミ活動に奮闘していきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ではタイトルにもありますとおり、3月16日に行われた梅見会についてご報告させていただきます。 こちらは毎年、鎌田先生をはじめ、OBGの皆様や現役生との交流の場として開催されております。 今年は、総勢21人で北野天満宮にて行われました。 その後、鎌田先生宅近くの「おばんざい」というお店でおいしいお食事を頂きました。 自然派レストランというだけあって、お肉を一切使わない非常に健康的な料理と出されていました。 本当においしいお店でしたので、もし興味をお持ちになられた方がいれば、ぜひ行ってみてください! またその後は、鎌田先生のお宅に行き、皆で様々なお話をしました。 また企画として、2011年度のゼミ生の方が作成された鎌田ゼミにちなんだカルタ大会を行いました。 皆さん必死になって札を取り合い、楽しい時間を送りました。 次に座談会を行いました。くじによって当てられた人が決められたテーマに沿ってお話をするという内容です。 この座談会によって、ゼミ生やOBの方々の普段を知ることがなかった部分を知ることができ、とても有意義な座談会となりました。 その他時間を忘れ先生やOBの方々、研究演習生たちが多くの話をし、とても充実した一日を過ごすことができました。 また来年も梅見会や知的交流会を開き、多くの先輩方とお話ししたいと思います。 それでは増田から梅見会の報告でした。

12月26日(水)ドイツ研修13日目

[報告者:岡田] [編者:小林]

アウグスブルグの街を散歩して、世界最古の社会住宅であるフッガーライへ行きました。フッガー家によって建てられたもので、現在も使用されています。
フッガーライには作曲家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの曾祖父にあたるフランツ・モーツァルトの家や防空壕などがありました。
フッガーライは機能性のみでなく装飾にも力が注がれているそうです。その例が玄関ベルの取手です。それぞれの家によってどれも違う形をしていたので見ていて飽きることがありませんでした。

また鎌田先生のお知り合いであるウシ・ボルヘルト氏とお会いし、ドイツにおける女性の仕事関連のことや子育てのことなどをお聴きしました。ドイツでも日本と同じように出産や子育て後の女性の仕事復帰についてなどが問題視されているようです。

次に午後3時バレエを観るためにミュンヘンへ移動しました。オペラを観たのと同じバイエルン国立歌劇場です。「くるみ割り人形」を上演するということもあると思いますが、オペラに比べて子どもがかなり多かったです。客層の違いも興味深かったです。

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バレエが始まり驚いたことは私達が知っていた「くるみ割り人形」とは話が全く違っていたことです。概して知られている物語は、くるみ割り人形が王子様になってお菓子の国に行くというものです。

しかし、今回の物語はクララがドロッセルマイヤーに様々な国のバレエを通して教えてもらい成長していくというものでした。バレエの音楽は全て同じでしたが、話の内容が異なるため演出家の腕のみせどころであると鎌田先生に教えていただきました。

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バレエの後はプリーンへ戻り、私たちのドイツ研修中大変お世話になっているナウマン先生ご夫妻と、教学補佐の林さんと夕飯をご一緒しました。
今回の研修では、本当にナウマン先生にはお世話になり、感謝してもしきれません。ナウマン先生の提案で、今回学んだことをリサーチフェアで発表してみようということになりました。
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12月25日(火)ドイツ研修12日目

[報告者:乾] [編集:小林]

ドイツ研修12日目は、早朝にクリスマス礼拝へと向かいました。

9時半から行われたアウグスブルグ大聖堂でのクリスマスミサに出席しました。前日のプロテスタントの礼拝とはまた異なった雰囲気を味わうことが出来ました。

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ミサはドイツ語で行われたため、内容を理解するはできなかったものの、聞き覚えのある讃美歌や音楽を感じられたことはキリスト教系の大学に在籍していることにより得られた収穫であったと思います。

跪いて祈るカトリックならではの祈りのスタイルも、プロテスタント系である関西学院では体験することのない、貴重な経験となったのではないかと思います。また、パイプオルガンの音色と共に、アウグスブルク聖堂少年合唱団が歌う讃美歌は鳥肌が立つほどに美しいものでした。澄んだ歌声は大変すばらしいものでした。

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下の写真はアウグスブルグ大聖堂の外観です。当時、鎌田先生によれば建築様式における流行の変化があり、それに伴って改築が行われたそうです。そのため、ロマネスク様式、ゴシック様式、バロック様式などの様々な建築様式が混在しています。

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窓は縦に尖った形へと改築した形跡が見られます。

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その一方でアウグスブルグ大聖堂の近くには、ローマ帝国時代の遺跡が遺されていました。

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アウグスブルグ大聖堂でのミサを終えた後、夕方の予定までは各自自由行動でした。アウグスブルグ周辺を散策するなど、各々が自らの時間を有意義に使うことができました。

夕方からは鎌田先生が学生の頃に週に二度は通ったというユーゴスラビア料理のレストランに行きました。

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料理名はジンギスカンというそうです。北海道のジンギスカンとは全く異なる料理で、牛肉・羊肉・レバーなどのお肉が使われた料理です。

研修参加者一同の空腹を十分すぎる程に満たしてくれました。余った食事に関しては持ち帰る為の容器を用意して頂き、ホテルへと持ち帰りました。

日本のレストランではあまり見受けられないサービスに、ドイツという風土における親切な精神性を感じる事ができました。

クリスマスミサ、そしてユーゴスラビア料理を体験した研修12日目は、身体的、精神的に各々の調子を整える数少ない休息の時間になったことと思います。

12月24日(月)ドイツ研修11日目

[報告者: 高柳] [編者:小林]

ドイツ研修11日目の12月24日は、11時半頃~2時半頃の間は、ハルダー教授とアウグスブルクのレストランで昼食をとり、

22時頃~0時頃の間は、教会でのイヴ礼拝に参加し、礼拝終了後は、夜のアウグスブルクをしばらく散策しました。

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ハルダー教授は、鎌田先生の師匠であり、鎌田先生に師事する私達にとってみれば大師匠といえるお方です。ハルダー教授はお食事中、鎌田先生や林さんとドイツ語で話しておられましたが、鎌田先生が所々で翻訳をしてくれたお陰で、いくつか内容を知ることができました。その中に、「クリスマスとは何の日か」という問に対して、「マリア様の誕生日」、「サンタ・クロースの誕生日」などと答える子どもが最近になって認められるようになった、という旨のお話がありました。日本ほどではないにしても、キリスト教圏においても、クリスマスの本質が見失われる兆しが見え隠れし始めているのでしょうか。

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マルティン・ルターが滞在していたことで知られる聖アンナ教会での礼拝は、終始厳粛に行われました。集まった人々は、牧師のお話には静かに耳を傾け、「Stille Nacht」(日本曲名「きよしこの夜」)をはじめとするキャロルが演奏されるときには、静かな教会はまるで光が灯ったように、人々の歌声で満たされました。鎌田先生によれば、「冬至という最も暗い時に、私たちは明るい雑踏の中に入って行きたくなる。しかし、やはり今は暗い時なのだ。そして、この最も暗い時に、神は自らを低くして、私たち人間のもとに誕生なされた。だから、私たちも暗い中で神の誕生を祈らなければならない」という趣旨の内容が、牧師のお話には含まれていたそうです。

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礼拝後は、真夜中のアウグスブルクを、皆で散歩しました。写真に写っている市庁舎付近で、昼間は比較的大規模なクリスマス・マーケットが開かれていましたが、夜になると出店は閉じられ、外ではただ冷たい風の音が聞こえるのみでした。

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12月23日(日)ドイツ研修10日目

[報告者:橋本] [編者:小林]

ミュンヘンのクリスマス市は、あと少しで終わってしまうということもあり大勢の人で賑わっていました。

そんな中12時に動き出す新市庁舎の時計の仕掛けを見るために、12時の少し前から12時を待ちました。

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周りにも仕掛けを待つ人がだんだん増えてきたところで、ついに時計の仕掛けが動き出しました。その仕掛けは人形が回るもので、最後に馬に乗った2つのプロイセンの旗とバイエルンの旗を持つ人形が向い合せになるところで片方の人形が倒れます。その倒れた赤い方はプロイセンを表しているそうです。

次にミュンヘンの街を回りバイエルン国立歌劇場や教会を見て回りました。2つの教会はとても対照的でした。テアティーナー教会は白で統一され白い彫刻が施されている様式でした。
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一方で、アザム教会はロココ調で、薄暗い中にたくさんの金色の装飾が施され、ドクロがところどころに散見されます。

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最後にオペラを見に、もう一度国立歌劇場へ向かいました。アイーダはイタリア語の歌詞にドイツ語の字幕がついていました。イタリア語の歌詞はとてもきれいで、言葉がわからなくても歌い方や表情などを通して感動することができました。また、舞台の下で行われている演奏もとても素晴らしく、歌と合わさることでとても壮大なものになっていました。

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この日の研修は、教会建築の違いを肌で感じたり、本場のオペラに触れることができたり、芸術面でもとても充実した内容でした。

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ドイツの医療

こんにちは、研究演習の小林です。

ドイツ研修9日目に、ウィルス性の風邪に罹ってしまい病院に行くことになってしまいました。

患者の目線から見るドイツと日本の医療の違いを報告します。

ドイツの医療制度の特徴は、患者は原則ハウスドクターに診てもらい、ハウスドクターでは対処することができないような病気になった場合は、

より大きな病院で治療を行なうという点です。私が今回風邪をひいて診てもらった病院は、海外旅行保険が適用できることが条件でしたので、ハウスドクターではなく病院で診てもらいました。

日本では皆保険制度がありますが、ドイツでは一定の所得以下の人向けの保険制度と、一定の所得を有する人が入るプライベート保険の二つがあります。後者の場合、より充実したサービスが受けられるという点で異なります。

私が今回受けたものは後者になります。そのため、ウィルス性の風邪の治療に当たって、触診、血液検査、点滴がありました。日本の場合、血液検査も点滴も稀なので、衝撃的でした。またお茶などの飲み物が病院側から出てくるという点でも異なります。

また、日本の医療スタッフはすべてマスクをしていることが通常ですが、ドイツでは患者も医療スタッフもマスクをすることは殆どありません。この体験は、マスクの効果がどれだけあるかを疑問に思うようになりました。日本では咳をする人はマスクをする必要があるという見えない圧力がありますが、よくよく考えれば、マスクをしてまで外出することの方がよほど問題なのです。健康状態が悪い人が外出する方が、マスクをしないことよりもより問題なのです。マスクをすれば安心という考えは、リスクマネジメントの考え方からすれば、他の対策を怠る可能性すらあるのです。世界中で日本ほどマスクをしている人が多い国はありません。マスクの効果がどれだけあるかを知らず、なんとなくマスクをしているというのが現状ではないでしょうか。マスクをしなければならない状態にならないようにするためのセルフマネジメントがより重要だと、今回の風邪の件で学びました。

以上、小林からの報告でした。

12月21日(金)ドイツ研修8日目~リンダーホーフ城~

[報告者:國永] [編者:小林]

片道3時間半時間をかけて、山を越えたところにひっそりと存在している、オーバーアマガウという町に行ってきました。ルートヴィヒ2世の建設したお城の中で、唯一完成したリンダーホーフ城を見に行くためです。

前日行ったヘレンキームゼー城とは異なり、お城の規模は非常に小さく、また装飾も幾分か落ち着いたものが多かったです。

しかし全体の印象としては豪華絢爛、の一言につきます。

リンダーホーフ城を見学した後、バスに乗り、オーバーアマガウへと戻りました。オーバーアマガウは木彫りの人形とフレスコ画が有名な町です。

クリスマスシーズンということもあり、木彫りの人形を置いている店には、23日に予定されてるバレエ『クルミ割り人形』で出てくるような、くるみ割り人形が多くディスプレイされていました。

オーバーアマガウはプリーンよりも小さな町でしたが、町中に童話を題材としたフレスコ画が描かれていました。またどの店にも木彫りの人形などのお土産があり、見ているだけでも飽きのこない町でした。

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12月20日(木)ドイツ研修7日目

[報告者:池] [編者:小林]

20日は朝からプリーンのキームゼー湖にあるヘレンキームゼー城Schloss Herrenchiemseeを訪れました。この城はメルヒェン王と呼ばれていた、バイエルン王国国王ルートヴィヒ2世Ludwig 2の命により建築され、彼が憧れていたヴェルサイユ宮殿をモデルとしています。内部には鏡やシャンデリア、金箔がふんだんに使用され、撮影禁止だったのが本当に惜しまれる、豪華な城でした。しかし、建築させたルートヴィヒ2世自身は、ほとんどこの城に泊まることはなかったそうです。

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次に訪れたマリア島には美しい修道院があるのですが、閑散期のせいかひっそりしていました。そこでは少し散歩して、プリーンに戻りました。

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夕方からはリムスティングのソーラーパネル製作会社のKOCOに訪問し、シュヴァルツァーSchwarzer氏とコッホKoch氏からお話を伺いました。はじめにシュヴァルツァー氏からリムスティングで必要なエネルギーの完全自給への取り組みについて説明していただきました。バイエルン州の環境大臣による「考え方の転換がエネルギーの転換につながる」という言葉のもと、彼らは環境保護に対する住民の意識・関心を高めることからはじめ、断熱材などの使用で省電力に努めることで、再生可能エネルギーでのエネルギー自給を目指している、ということです。

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コッホ氏からは、エネルギーと政治について伺いました。コッホ氏は、風力、水力や太陽光、そしてバイオガスを使えば、枯渇が懸念されている石油の無駄遣いをやめ、環境を保護することは十分可能であると言います。また、こうしたエネルギーの使用はコスト削減にもつながるそうです。例えば、再生可能エネルギーの発電機が10年間稼働したとしてかかるコストは15セント、対して大手電力会社から電力を1kw購入すると25セントかかります。これらのエネルギーだけで需要を賄うことは可能であるのに、電力会社や政治家がなかなかそうさせてくれないそうで、重要なのは政治家を選ぶ市民の意識や知識だ、とおっしゃっていました。

両氏に共通していたのは、まず市民が、つまり人が意識を転換しなければならないということでした。上記の環境大臣の言葉は、研修参加者の多くが強い印象を受けた言葉だと思います。

12月19日(水)ドイツ研修6日目

[報告者:綿谷] [編者: 小林]

19日は、朝からバスでGrassauにあるバイオマスエネルギーの会社に訪問しました。そこでは、営業責任者のBimmerさんからお話を伺いました。Grassauを含むアーヘンタール地方の9市町村ではエコモデルがつくられており、大きく4つのコンセプトが掲げられていました。1つ目は、自然景観や文化の保全、2つ目は農業生産の維持、3つ目は自然にやさしいツーリズム産業の開発、4つ目は地域に貢献する再生可能エネルギーの生産でした。これらの4つのコンセプトをもとに、アーヘンタール地域の自然を守りつつ、エネルギーの自給を果たすことを目標としていました。具体的な目標は、2020年までにエネルギー供給を100%地域でまかなうことができるようにすることであるそうです。

現在行われている事業は、まず、木材チップの燃料材を作ることです。これに使用されるのは、主に廃材であるそうです。その廃材を細かく粉砕し、一定の大きさの粒にし、それを圧縮して固めて筒状にします。この木材チップの燃料は、酸素を含んでおり、普通の木を燃やすのに比べてエネルギー効率がよいそうです。他にも、遠距離の暖房ネットワークを構築し、バイオマスの他にも風力、太陽光などの異なる発電方法を組み合わせることによってエネルギーの効率化を進めているそうです。そして、これらの事業を順調に進めていけば、予定通り2020年には地域で完全にエネルギーを自給することが可能になるそうです。

この会社が注目している新たなバイオマスエネルギーの原料があります。それはPappel”という木で、2年間で4mも成長する、非常に成長の早い植物だそうです。約200kgのPappelの木が収穫されるには2年かかるそうですが、それと比較して、同じ量のオイルだと何百年、何千年とかかるそうです。また、木材を燃やした時にできるガスを利用し、熱や電気を作るというガス発電もなされているそうです。その際に出た廃棄物はまた木材を燃やす時に利用され、循環しており、トータルで非常に廃棄物が少ないシステムになっていました。地域でエネルギーを自給するメリットとしては、お金が地域に入るので地域が潤うこと、また、原油価格の変動に惑わされず、安定してエネルギーを供給できるということが挙げられます。

ナウマン先生のコメントですが、再生可能エネルギーを広めるには、国の政策を変えていく必要性はあるけれど、国の政策が変わったあとに民間でどのようにしていくかが重要であるということでした。

Grassauの見学が終わったあとは、再びバスに乗ってBerchtesgadenにある岩塩坑に行きました。そこでは簡単な列車に乗って洞窟のような岩塩坑に入って行きました。そこでは、かつての方法と現代の採掘方法の違いが展示されていました。

この日はとてもスケジュールが盛りだくさんで充実していました。特に、グラッサウの再生可能エネルギーの施設訪問はとても勉強になりました。著者の個人的な感想は、地方に利益が還元されるという点がとても魅力だなと感じました。また、小規模な農業を守っていこうという姿勢も見受けられ、日本の衰退しつつある地方の小規模農家の現状と照らし合わせることもできました。また、ドイツのすごいところは、全て話が筋道通っているというところだと思います。

今回の再生可能エネルギーへの転換について、長期的な目で見れば、経済的にも利益があるし、自然への負荷も少ない。その先には人間にとっても環境にとってもどちらにも良い影響がある。いいことづくしなのに、なぜ日本はしないのか? このような事実を知らないだけなのか? もちろん十分に知られていないというのもあるでしょう。しかし、日本人にはこれといって個人が自立した信念を自分の中で育んでいないことにあるのではと思います。芯がないものは、応用がきかず、あれやこれやと変わりゆく周りの状況に翻弄されっぱなしになります。逆に、芯があれば状況が変わろうとも、始めは影響を受けて変化するだろうが、時間とともに元の芯が持つ性質に戻ろうとします。

習慣づけるには、やはり教育というものが重要な鍵を握るように思います。我々がどのような人物になるのかというのはどのような生活環境で育ってきたか、何を学んできたのかということに大きく左右されるからです。ドイツ的な考えでは、思考を変えれば環境は変わるという順序です。

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12月18日(火)ドイツ研修5日目

[報告者:岡本] [編者:小林]

ドイツ研修4日目の朝はプリーン市内にあるルートヴィヒ・トマ・ギムナジウムLudwig Thoma Gymanasiumに授業見学に行きました。

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私たちはギムナジウム12年生の化学の授業を見学しました。

普段はドイツ語で行っているのを特別に英語で行っていただいたのですが、それでも、英語の単語が難しかったです。授業では、Die Zeitという新聞の記事を用いて、新聞で伝えている数値が正しいかどうか検証することを行っていました。新聞記事では、ph8.2と表記されていました。しかし実際に計算してみると、8.2ではなく、8.1でした。メディア・リテラシーを高める授業でもありました。

二酸化炭素の量が上昇すると、海水に二酸化炭素が溶け込み、水と二酸化炭素が化学反応を起こし、炭酸に変化します。炭酸は弱酸性ですので、海水のpHが変化します。またpHが変化することによって、生物への影響を与えます。一つの生物への影響は、他の生物に対しても影響を与えます。生物は相互に連関しているからです。化学の授業の中で、環境問題も触れていました。クラスは少人数で、生徒達が積極的に手をあげて発言していたことがとても印象的でした。

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授業後、学校の校長先生と化学の先生とを交えて懇談会を行い、ドイツの教育システムやドイツが抱える学校問題などについて話を聞きました。そこで印象的だったのが、ドイツの学校には第一言語をドイツ語としない移民が多いため、授業についていけない子が増えていることです。移民を積極的に受けいれている国ゆえに抱えている問題です。また拒食症を抱えている女子生徒が毎年何人もいるという話も伺いました。日本の教育現場で抱えている問題とは異なる問題です。

その後図書館を案内していただきました。文学、哲学、聖書、歴史書など専門的な書物が置かれているという点が日本の高校の図書館とは異なる点だと思います。

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その後、プリーンの新市庁舎でプリーンが行っている環境政策とその地域の「緑の党」の代表者ラウ氏のお話を伺いました。ドイツ人は現在ある資源をどのように効率的に使っていくかを考えているかを知りました。

ラウ氏によりますと、エネルギー問題が特に重大です。エネルギーを得るために貴重な資源である石油を燃やすことはもったいないです。石油はプラスチックの原料になるからです。原料になる石油を燃やすことは、資源を無駄にしているのです。ペットボトルのリサイクルなどがドイツでは盛んですが、まだまだ不十分です。資源の消費はエネルギーの消費です。、また、他国とのコンセンサスを得ることが難しく、苦労しているなどのお話を伺いました。環境先進国と謳われているドイツでも、環境問題は非常に多くの困難に満ちていることを改めて考えさせられました。

この日の夜はナウマン先生のお宅に呼ばれ、ドイツの家庭料理を美味しくいただきました。

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プロフィール


鎌田 康男
現在、関西学院大学名誉教授(2016年3月定年退職) 《共生と公共性の philosophy》 ★プロフィール詳細

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