Today’s Tsubuyaki ~voices of Japanese students~

今週のToday’s Tsubuyaki ~voices of Japanese students~は3回生の三浦彩花が担当させていただきます。

今回は、私の夢の一つである〝日本の将来に貢献したい〟と思うきっかけをくれた一冊の本について紹介したいと思います。

本のタイトルは〝永遠のゼロ〟。2010年の発売から3年3か月で100万部を突破したミリオンヒット作品です。まず、この本の簡単なあらすじを述べた後、私の所感について述べていきたいと思います。

この本は、司法浪人が長く続き人生の目標を見失っていた主人公:健太郎が、フリーライターである姉から頼まれ、終戦間際に特攻隊として戦死した祖父:宮部久蔵の壮絶な生涯を明らかにしてゆく物語。その中で健太郎は〝お国のために命をささげるのが当然とされていた〟戦時下の世相や背景など、それまで全く知らなくても済んでいた様々な事に気づいてゆく。祖父について調べれば調べるほど、証言者間で久蔵に対する証言が異なっていることに困惑する。久蔵は凄腕のゼロ戦乗りであったにも関わらず、「海軍航空隊一の臆病者だった」「何よりも命を惜しむ男だった」「戦場から逃げ回っていた」と批判されることも多くあった。しかしそこには、彼の大切な家族の存在があり「生きて帰って妻と娘に会うまでは死なない」という強い想いがあった。戦時中、自分が相手に撃ち落ちされそうになった際、仲間がかばってくれたことがあった。久蔵はその恩を返すべく、その仲間がボロボロの戦闘機に乗り、確実に負けるであろう戦いに出る際、上手く言い回し、自身の性能の良い戦闘機に仲間を乗らせ、自ら戦死したのである。あと少しで終戦であった。それにも関わらず、久蔵に死を選択させたものは何だったのか。今まで教科書などだけでは学ぶことができなかった、当時の状況と人々の想いが描かれている。

この本を読んだ際、戦時中の人々は「お国のために喜んで死にます」と言って亡くなっていったと聞いていた私の中の概念が、実はそうではなかったということに大変驚きました。本を読んでみると、戦時中には「家族に会いたい」など、それぞれの思いがありました。それにも関わらず、本心が述べられた手紙を送ろうとすると、上の者からの検閲があり〝お国のために喜んで死にます。どうか喜んで下さい〟と言った文章に書き替えさせられていたそうです。

私はこれを読んだ際、死にたくなくても無理に〝お国のために〟亡くなっていった人々が存在したということに改めて気付かされました。人間誰しも大切にしたり守りたいのは、やはり身近な人であったりするのだと思うのと同時に、なんて自分は恵まれた時代に生きているのだろうと思いました。現在の日本は戦争などもなく、また敗戦してたった50年あまりで高度経済成長などを迎え、他国に見ない稀にないスピードで成長してきました。私自身、お腹が減ったらいつでもご飯を食べ、眠たくなったら安心して眠ることができます。どうしてこんなに恵まれた環境があるのだろう?と考えた時に出てきた自分なりの答えが〝過去の人たちの頑張り〟です。戦時も含め、国のために頑張ってきた人たちがいたからこそ、現在の日本の姿があるのだと思います。

では、こんなに恵まれた国に生まれた私にできることは何だろう?そう考えた時に出てきたのは〝自分が日本の未来のために何かする〟ということでした。まだ私自身の中で、具体的に何をしたら〝日本の将来に貢献する〟ことに繋がるかは不明確です。しかし、社会に出て働くということも日本のためになっていることであり、手段は無限にあると感じています。

これまで当たり前のように過ごし、これからも漠然と生きていこうとしていた私にとって、この本との出会いは、私自身がこれからも生きてゆく意味を見出し、夢を与えてくれた一冊でした。

皆さんもぜひ、機会があれば読んでみてください。何か感じるものがあると思います。

《English part》

Hello, my name is Ayaka Miura.

This time, I introduce a book “The eternal zero” to Today’s Tsubuyaki ~voices of Japanese students~

The reason why I introduced this book was that the book gave me the dream “I want to contribute to Japan”. So, first I’ll tell you about the story easily, and next I’ll tell my impression.

This book describes a boy Kentaro. He was asked to know and check his grandfather Kyuzo Miyabe by his sister who is freelance writer. Kyuzo was killed in the war. In this time, Kentaro realized that it was not natural for people in those days to fight and die for Japan. Also, he realized that a lot of things which is not needed to know so far. Kentaro asked a few people who fought with Kyuzo. They said “Kyuzo was timid.” “He avoided dying.” However, Kyuzo wanted to live and meet his family. Once Kyuzo was face to death, but his subordinate person helped him. When his subordinate person was faced to death, Kyuzo wanted to help him and died to have a debt of gratitude. What made him do so? He wanted to live really. But why? This book tells you about the fact which is taught in the textbook and the feeling of people in those days.

Before reading this book, I knew that it was joy for people in those days to die for Japan in the war, but I know that it is not true. People who were face to death thought that they wanted to meet their family. However, they couldn’t do it and died. There were people who wanted to live, but couldn’t. Then I thought that I couldn’t do anything for Japan now. What can I do now? What can I do for the future? I want to do something for Japan. Now Japan is often said that it doesn’t have the power as previously, and in fact Japan suffers from depression and so on. I think that Japan has the power to grow more. There are many methods to contribute to Japan, so I want to do and challenge something for Japan.

Before reading this book, I thought that it is natural for me to live now in this environment. However, I realized that it is not natural compared with some time ago. So, I want to contribute to Japan.

I recommend this book to you if you have the chance.

Thank you for reading.

  • 投稿者:
  • 投稿日時:2013/6/26 3:09

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NAOMI KONISHI
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