2013年8月

Today’s Tsubuyaki~Voices of Japanese students~

  扉の閉まる音がした。はっとして振り向くと義理の兄の姿があった。古びたズボンにTシャツを着たユッサン。まっすぐ私に向かってくる。
「よぉ、元気か?お前の面倒を見にきたんだ」
  震える手でやりかけの洗濯ものに目を落としていると、突然、頭がひやっとした。次の瞬間には髪が燃えはじめた。私は必死に頭を叩き、叫び声をあげながら裸足のまま駈けだした。
                                      「生きながら火に焼かれて」より抜粋

  みなさんは「名誉の殺人」という言葉を聞いたことはありますか?今回のToday’s Tsubuyaki~Voices of Japanese Students~は名誉の殺人と称して生きながら火あぶりにされたスアドという女性の体験談を元に書かれた「生きながら火に焼かれて」という本の紹介です。
  スアドは中東シスヨルダンの小さな村で暮らしていました。スアドには学校に行く権利はなく、朝から晩まで家事や畑仕事、家畜の世話と、休む暇もなく労働を強いられていました。スアドに限らず、その村ではすべての女の子がそうでした。仕事が少しでも遅れれば父親にぶたれ、男性に少しでも逆らうような態度を見せれば罰として家畜小屋につながれ、家畜たちと一晩を過ごすことも珍しくありませんでした。スアドの家だけでなく、村全体にそのような風習が根付いていたのです。
  スアドが生まれて初めて自分の村の外の世界を知り、そこで生きる女性たちの姿を見た時、彼女は「ここにいる女性はなんてことをしているのだろう。きっといまにも殺されてしまう」と思いました。そこでは女性たちが半袖のTシャツを着用し、1人で町を歩き、男性と会話をしているからです。のちにスアドは、この光景は世界では当たり前に見ることのできる光景であることに気づきました。スアドはなぜ彼女たちが殺されてしまうと思ったのでしょう。スアドの村では、未婚の女性が1人で出歩くことは許されておらず、常に全身を覆い隠すような服を着用しなければなりません。また、男性と話すことはおろか、目を合わせることさえ禁じられているのです。また、彼女の村では、結婚することが1つのステータスでした。
  このような環境の中で、彼女は恋に落ち、子どもを授かりました。彼女の妊娠を知った家族は、未婚であるにも関わらず妊娠した彼女を一家の不名誉であるとし、その名誉を守るために、彼女にガソリンをかけて火をつけました。彼女はひどいやけどを負ったにもかかわらず、奇跡的に助かりました。彼女はその後、SURGIR(シュルジール)という名誉の殺人による被害者の救出活動を積極的に行っている団体によって、治療のためにヨーロッパへ渡りました。スアドの住んでいた村では、スアドは火傷によって死んだことになっているそうです。スアドが命を落とすことなく村から出てくることができたのはとても珍しく、名誉の殺人による被害者がもし村の外に出ることができたとしても、逃げた先まで家族が追ってきて殺されてしまうという例も少なくないそうです。
  みなさんは、このような信じがたい事実が存在すること、また、このようなことが今も中東諸国の女性を苦しめていることをご存じでしたか?私はこの本を読んで、「知らない」ということがどれほど恐ろしいことであるかを実感しました。この本の舞台であるシスヨルダンのように、日本では考えられないような習慣や考え方が根付いている国はほかにもたくさんあります。遠く離れた国で起きていることですが、私たちが真実を知ることによって何か変わることもあるのではないでしょうか。この記事を読んでいただくことによって、少しでも「名誉の殺人」について興味を持っていただけたら幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

  Do you know “honor killing”? This time, I will write about the book “Burned Alive” which was wrote about honor killing. This book is based on the story of Souad who lived in one of small villages in West Bank of Jordan River in 1970’s. In this village, all girls are not permitted to show their skin, talk with man, and go out by themselves, and so on. Because of these rules, they always wear the clothes that cover their body completely, and they don’t know anything about out of the village. In the circumstance like that, Souad fell in love and got pregnant. It was the worst thing that gets pregnant before get married in the village. Her family inflamed Souad because she was considered as dishonor daughter. Fortunately, she could be rescued and went out from her village. She was lucky and it was a very rare case in the sufferers of honor killing. It was an incident in 1970’s, but even now, over 5000 girls were killed as honor killing. Finished reading this book, I wanted more people to know about this fact. It is happening in the countries that far from Japan, but I think we can change something by knowing it. I hope that you are interested in honor killing by this article.
Thank you for reading.

2013年度より小西尚実研究室ホームページが新しくなりました。新HPは下記リンクより閲覧可能です。

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  • 投稿日時:2013/8/27 22:32

Today’s Tsubuyaki ~voices of Japanese students~

今週のToday’s Tsubuyaki ~voices of Japanese students~は3回生の渡辺千尋が担当させていただきます。

今回、私が紹介するのは、今年の7月に発売された『Q・次の2つから生きたい人生を選びなさい―ハーバードの人生を変える授業II―』という本です。みなさんは、『ハーバードの人生を変える授業』という本をご存じでしょうか。この本は、ハーバード大学で心理学博士のタル・ベン・シャハー氏によって行われた“ポジティブ心理学”の授業、通称「幸せになるための授業」の内容をまとめたもので、2010年に日本で発売され、ベストセラーになりました。

今回紹介する本は、その本の続編のようなものですが、内容はハーバードで行われた授業についてではありません。この本に書かれているのは、読者に変化を起こす101の選択問題です。シャハー氏は、人生は“選択”の連続であると言います。どんなに悪い状況に立たされたとしても、人間は「悪い状況を糧にして前に進んでいくのか」、それとも「その状況に文句を言いながら立ち止まってしまうのか」選択でき、その選択によって、人生は楽しいものにも、そうでないものにもなりうるというのです。

選択問題の内容は、日常生活に関するものから人生の決断に関わるものまで様々です。たとえば―a:悪い姿勢でいる b:自信と誇りを表現する―という選択問題があります。どちらが良いかと聞かれたら、みなさんは迷わずにbと答えると思います。では、みなさんは自分が“自信と誇りを表現する”姿勢で日常生活を過ごせていると思いますか?私の解答は「いいえ」でした。この本は私が“当たり前と感じること、でも実際にはできていないこと”を私に教えてくれました。

シャハー氏がこの本を執筆したのは、“読者に日々の選択を意識的にしてほしい”そして、その選択に基づいた行動を“実際にしてほしい”と考えたからです。この本は、選択肢の提示、格言、選択肢についての説明、具体的なエピソードの順で書かれています。後者2つの中ではシャハー氏以外の人物の言葉や著書の紹介などもされていて、とても興味深いものになっていると思います。私が特に素敵だと思ったのは、ヘレンケラーの一言です。しかし、ここで言ってしまうとみなさんの感動が薄れてしまうので、知りたいと思った方は、ぜひこの本を手に取って読んでみてください。

夏休みも残すところ数日という方もおられると思いますが、時間のある夏休みにこの本を読んで、人生の楽しみ方について考えてみてはいかがでしょうか。

Today, I’ll introduce “CHOOSE THE LIFE YOU WANT” which was published this July. This book contains 101 alternative questions which can change your life. The author of it is Tal Ben-Shahar, Ph.D who was a professor at Harvard University and his class about Positive Psychology was the most popular one in the University’s history.

When you read this book, you can notice that there are some attitudes and actions which you don’t achieve, but which are important to make your lives better. If you become interested in this book, please read it and think about your wonderful lives.

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  • 投稿日時:2013/8/19 19:05

Today’s Tsubuyaki ~voices of Japanese students~

今週のToday’s Tsubuyaki ~voices of Japanese students~も引き続き3回生の宮喜優実が担当させていただきます。

今回は私がお気に入りの作家、東野圭吾さんの本を紹介したいと思います。
東野圭吾さんは、「ガリレオシリーズ」や「加賀恭一郎シリーズ」など、言わずと知れた作品を書かれている日本でも有名な作家です。
そんな彼の作品の中でも私が気に入っている作品は「新参者」という本です。これは、全9冊出版されている加賀恭一郎シリーズの第8作目の作品となっています。

この作品は、警察官の加賀が東京の下町で起こった殺人事件の真相を解決していくという物語です。一般的にはミステリー小説に分類されるのでしょうが、ミステリー小説とくくるにはもったいないほどそれ以外の要素も複合されています。ぜひみなさんに読んでいただきたいのであらすじは書きませんが、ただのミステリーではなく、「殺人事件を背景とした東京下町の人情話」という見方もできる物語だと私自身は思いました。
ミステリーですが、少し心がほっとするような不思議な作品です。

ミステリー小説は読みたいけれども、過激なものはちょっと……という方もぜひ読んでみてはいかがでしょうか?

Today I’ll introduce my favorite book ”Shinsanmono”. This book was written by Keigo Higashino who is one of the most famous authors in Japan.

This book has a story that an assistant police inspector tries to solve a murder case in traditional working-class in Tokyo.
At first glance, you may think that this is just a mystery story, but it is not only that.
In my opinion it also contains another story that depicts the life and feelings of townsfolk in Edo(Tokyo). I think the mystery story filled with human feelings like this is very rare.
Therefore, I recommend you to read this book ”Shinsanmono”.

Thank you for your reading.

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  • 投稿日時:2013/8/13 19:56

学生生活を振り返って

こんにちは、小西ゼミの4回生の横田善樹です。

小西ゼミを選んだ理由

ゼミ生の多様性です。関心を持っている事も違えば、個々に活動している事も違います。またゼミ生は海外経験が豊富です。そのような、人たち、先生に惹かれて小西ゼミを選びました。

大学を通して学んだこと

一生懸命にすれば、必ず結果が出るということを学びました。私は進路を考える際にアメリカの大学に編入を考えました、アメリカの大学に編入するにはTOEFLという外国人がアメリカに入学する際に絶対に必要な試験を受けなければなりませんでした。最初はリスニングも何を言っているのかさっぱりわかりませんでした。しかし、毎日図書館で勉強して、努力を続けていると、TOEFLの基準点がとれました。このように目標を定めてすれば結果が得られることを学びました。

また、私はBridge for Children,KGU という小西ゼミの国際協力団体に所属し、ニュースレターや広報のためのムービーを作成しました。時には、タスクが多くて、爆発しそうになる事がありましたが、友人の支えによって助けられました。ゼミのニュースレターは国際機関で働いておられる方や海外の大学の先生方、そして卒業生に配信しています。ニュースレターは日本の学生のことを世界に配信していこうということでプロジェクトが始まりました。そのおかげでメディアと広報に興味を持ち、大学院に進むきっかけとなりました。

最後に、関西学院大学の総合政策学部はかなりグローバルな学部でほとんどの人が積極的に行動しています。その中にいると、自分がアクションを起こさない限り何も起きないことを学びました。これから、様々なことに積極的に取り組んで行きたいと思います。

卒論のテーマ

『国際機関の広報戦略〜アジア開発銀行とUNICEFの比較〜』です。私は将来広報系の仕事につきたいと考えています。国際機関が行っている広報戦略に興味を持ちこのテーマに決めました。UNICEFは国際機関の中で広報戦略がうまくいっています。有名ブランドのデザイナーを雇ったり、FCバルセロナのスポンサーになったりとユニークです。

今後のキャリア

私は、卒業後大学院に進みます。日本の大学院でメディアの修士をとり。数年後は海外の大学院で広報学の修士を取りたいと考えています。そして、メディアと広報のスペシャリストとなり、国外問わずに活躍する人になりたいと考えています。

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  • 投稿日時:2013/8/10 17:15

Today’s Tsubuyaki ~voices of Japanese students~

今週のToday’s Tsubuyaki ~voices of Japanese students~は3回生の宮喜優実が担当させていただきます。

今回は私が行っている活動について書かせていただきます。
私は、一回生の頃から日本の子どもたちに国際交流の場を提供する団体に所属しています。

本日もその活動の一環で、とある小学校に訪問をし、国際交流イベントを行いました。

小学校一年生から三年生までの約30人の生徒が参加してくれ、英語のじゃんけんで遊んだり、難民についてのワークショップを行ったりしました。

子どもたちからも、「知らないことをたくさん知れた!」「世界からこういう人たちをなくしたい!」という感想をいただき、多くの子どもたちが難民という観点から世界を知り、見識を広げてくれたことをとても嬉しく思います。
また、イベント中の子どもたちの姿から、多くのエネルギーを感じることができ、私たち自身も学ぶことが多くありました。

グローバル化が叫ばれ、ニュースでも海外の話題がとりあげられない日はないこの時代。そのような中で、子どものころから世界に目をむけることは、とても重要なことだと私は考えています。
これからも子どもたちが世界に興味を持つきっかけをつくっていきたいと思います。

Today, I’ll write about my club activities. I belong to the club offering international exchange events to under 18-year-old Japanese students.

Today, we held an event at elementary school. About 30 students participated in it, and we enjoyed the game of scissors-paper-rock in English and the workshop about refugees.

Through this event, students could garner insights about the world. Also, we learned a lot of things from the students.

Recently, it is ordinary that news broadcasts overseas topics in Japan. In this modern world, I think it is important for children to touch with the world. I’ll try to continue to offer events that children can touch with the world.

Thank you for your reading.

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  • 投稿日時:2013/8/7 20:23

プロフィール


NAOMI KONISHI
研究分野のキーワード 国際協力、国際人事政策、能力開発・キャリア開発 研究内容 私は着任前、国内の外資系企業及び国際機関にて、組織の人事政策や人材戦略に基づく人事管理業務に携わっており、...

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