5期生フィリピンフィールドワーク報告(8日目)

9月10日(日)  天気:晴れ
午前は、まず、マニラのレガスピマーケット(通称:サンデーマーケット)を訪れました。
ここは、フィリピンの富裕層や海外からの観光客がたくさん訪れる、非常に活気溢れるマーケットです。このサンデーマーケットには、Vizcaya FRESH!も出店しており、レタス、人参、きゅうりなど、たくさんの有機野菜を販売しています。このマーケットのお客さんは、有機野菜に興味を持っておられる方が非常に多く、私たちが訪れた際、現地のフィリピン人だけでなく、仕事でマニラを訪れている日本人の方も買いに来られていました。その方にお話を伺うと、「有機野菜だから、健康に良いし、美味しい。だから、毎週買いに来ている。」とのことでした。また、単に野菜を売るだけでなく、有機野菜の説明や、Vizcaya FRESH!の取り組みなど、商品に付加価値をつける説明も行なっています。Vizcaya FRESH!のスタッフの方が色々な工夫に取り組んでいると感じたレガスピマーケット視察となりました。

 

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レガスピマーケットを出発したあと、Ayala Museumに向かいました。このミュージアムはGreenbeltという巨大なショッピングモールの中にあり、金細工や、フィリピンの歴史を重要な時代や出来事ごとに模型で表現したものが展示されており、非常に興味深いものでした。フィリピンの歴史については西野ゼミで事前学習をしていたが知らないことが多くあり、日本に帰国後より詳しく調べなければならないと感じました。とくにスペイン植民地時代やアメリカ、日本軍による占領、ニノイ・アキノ氏が暗殺されたときの実際の映像などは、衝撃を受けると同時に詳しい知識を持っていない自分に恥ずかしさを感じました。

博物館を出た後はグループにわかれてGreenbelt内で昼食を食べました。高級住宅街にあることもありとても広く、きれいで、移動中にバンから見た貧困地区との格差を感じざるを得ませんでした。

午後はUniquease Cooperation が経営しているUniqueaseレストランを訪問しました。Uniquease とはフィリピンで就労の機会を失った青少年に対して雇用の機会のきっかけづくりを行い、生活環境の向上を目指したNPO法人です。働く経験場のひとつとしてUniqueaseレストランが存在しています。

私たちはUniquease代表の中村八千代さんに「ライフビジョンワークショップ」という約3時間に渡るワークショップを行っていただきました。八千代さんが以前勉強していた「NLP理論」という学問をもとにワークショップが行われ、それぞれがこれからの人生について見つめられるような時間になりました。ユニカセレストランで働いている青少年の方々も参加してくださり、言語は英語という中、様々なコミュニケーションを取ることができました。まずは、班でこれまでにいちばん印象に残っている経験やバックグラウンドについて赤裸々に話します。それから下の写真にあるそれぞれの項目について班でシェアをし、様々な価値観を味わいます。各項目が終わる毎に席替えが行われ、いろいろな人と話す機会をもちます。最後にツリーに経験、現在、将来についての自分について記入していきました。文字に起こしてみることで、自分の考えがすっきり整理され、もし将来迷うことがあってももう一度書いてみたり、振り返ることで前に進めるような気がしました。全てのワークを通して自分自身を見つめ、今後どのように生きていきたいのかを考えられるような時間となりました。

ワークショップのあとはユニカセについてのプレゼンを聞かせていただきました。ユニカセが設立されるまでの現実や、現状課題など八千代さんの口からでしか聞けないようなお話を聞くことができました。

図1

 

ユニカセレストランではなるべくオーガニックの材料でお客様に提供していたり、さらに衛生面に関してはかなり徹底していて、従業員には朝晩の2回シャワーを浴びてもらっているそうです。私は非常に驚きました。シャワーの水も十分に出ないフィリピンで朝晩のシャワーはとても苦労するだろうと思います。しかし、プロの従業員であることの自覚や衛生面が飲食でどれほど大切かというトレーニングを同時に行なっているのだなと感じました。決して手を抜くことのないユニカセの方々に感動しました。私たちはそんなユニカセレストランの食事を夜ご飯として頂きました。どれも非常においしくて、日本人にぴったりの味でした。なんともサンミゲル(フィリピンのビール)にぴったりでした。心もお腹もいっぱいになったところでお暇の時間が来てしまいました。。。

(大西・小池・古城)

図3

5期生フィリピンフィールドワーク報告(7日目)

9月9日(土) 天気:晴れ

今日はヌエバビスカヤからマニラへの移動日でした。窓から見える山々や田園風景に名残惜しさを感じつつ、首都マニラはどんなところかなあ~と思いながらバンに揺られていました。

昼食に立ち寄ったのは、フィリピンに来てから何度も目にしていた国民的ファストフード店の「Jollibee(ジョリビー)」です。ハンバーガーやチキンといった定番メニューだけでなく、パスタやご飯といったフィリピンならではの特徴的なメニューもありました。店内は日本のファストフード店と同じ雰囲気で、学生の姿もちらほら見られ、地元に根ざしたお店だなあと感じました。もうひとつの特徴は、ミツバチを模したマスコットキャラクターです。偶然にも私たちが行ったお店でお誕生日パーティーが開かれており、そこでキレッキレのダンスを披露するマスコットを見ることができました。

森ビー ←「Jollibee」のマスコットキャラクターにそっくりなゼミ生Mさん。

高速道路の途中休憩で立ち寄ったのは、同じく国民的ファストフード店「Chawking(チョーキン)」です。こちらでは、デザートのハロハロをいただきました。西野先生より、「JollibeeとChawkingのふたつにいって初めてフィリピンに迎え入れられる」とのお言葉をいただきました。「Chawkingのハロハロがいちばんおいしい!」という先生のお言葉通り、ココナッツのアイスとたくさんのフルーツが入っていてとても食べ応えのあるハロハロでした。ちなみにハロハロは「ごちゃまぜ」という意味らしく、すべて混ぜてから食べます。見た目は・・・になってしまいますが、味は抜群でした!

はろはろ

休憩も終わり高速道路に戻ると、想像以上の渋滞に引っかかってしまったため、途中で高速道路を降りてした道でマニラに向かいました。私はフィリピンに来る前、勉強不足ということもあり勝手な印象で、マニラは首都だからとても発展しているのだろうと思っていましたが、実際のマニラの町並みはスラム街が点在しており衝撃を受けました。このことを西野先生に伝えると、「首都だからこそ移民等で人口が急増し、政府側が対応しきれなくなり、十分な環境を提供できずにスラムに追いやられる人が続出する」と言ってくださり、納得することができました。

マニラについてホテル近くの大きめなモールに行きました。モールで約2時間の自由時間があったので、何人かのグループに分かれて行動しました。モールでは夕食を食べたり、お土産を買ったり、髪を切ったりと各自有意義な時間を過ごしました。モールは本当に広くて迷子になりそうなくらいでした。その後は歩いてホテルまで戻りました。

(須原・中島・松本)

5期生フィリピンフィールドワーク報告(6日目)

6日目(9月8日()

Farm Tour at Pangawan

担当:大西・小池・中村

 午前8時にホテルを出発し、前日と同じルートでKayapa市へ向かった。曲がりくねった山道を通ってPangawan村へ向かう途中で、木酢とみみず堆肥を作っている現場を見学した。木酢を製造する技術はVizcaya FreshのスタッフであるAmosさんが日本で学び、それを農家の方に教えることによって伝わったが、現在ではその農家の方がI-FARMの農民にも伝えるなど、農民同士で教えあう、といういい関係が成り立っていた。木酢のにおいを嗅ぐと燻製の香りで、自然のものから作られていることを実感した。みみず堆肥はアフリカンナイトクローラーという種類のみみずを用い、そのみみずを半分腐らせておいた葉っぱや牛糞、生分解可能なごみ等を混ぜたものの中に入れて作られていた。みみずを入れてから完成までは1か月半以上かかるようだが、ごみの有効利用もでき、オーガニックの肥料なので健康にもよいため、一石二鳥であると感じた。

 

 その後再びミニバスに乗って少し移動し、他の農家の方の畑を訪問した。畑ではレタスやカンクンといった有機野菜が機械を用いず全て手作業で育てられていた。ここでは初めてくわで畑を耕す経験をしたが、くわがとても重く、体に負担がかかる作業であることを実感した。

 その後またミニバスと徒歩で移動し、Vizcaya Freshの畑をもう1か所見学した。ここではかぼちゃやズッキーニ、とうもろこし、いちごなど様々な種類の野菜が育っているのを見ることができた。普段日本では野菜はスーパー等で売られている状態でしか見ることがないため、たいへん貴重な経験であった。

Pangawan村に到着してからはまず斜面にある畑を見学し、地元の子供たちとしばらく遊んだ後、農家の方が作ってくださった昼食をいただいた。野菜もお米もすべておいしくて、楽しい時間を過ごすことができた。

 

 保健所では2名の女性スタッフがインタビューに答えてくれた。一人は栄養士の方でもう一人は助産師の方だった。(栄養士:Maretis D, Cagab / 助産師:Helen P, Lecosta)

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保健所の中は、そこまで広くはなく、多くの健康に関する事柄や、人々が1年間で最もかかった病気などの割合の紙も貼りだされていた。インタビューを行ったうえで分かった点が以下の点である。保健所を訪れる割合は男性よりも女性の方が多く、保健所には一日平均1015人訪れる。人々が保健所を訪れる最も多い原因は、アレルギー、事故、予防接種、下痢、風邪、高血圧などがあげられる。保健所にある薬の予算は国家予算やカヤパ村の予算によって用意されており、予防接種などの診察料金なども無料である。また、ここの保健所は月~金曜日の8時から17時まで開いており、緊急事態の場合を除いて、土日・祝は休みとなっている。また、他の病院とのつながりもあるため、保健所では見ることのできない患者、例えば出産の際や生死を彷徨っている患者などはバイクやトライサイクルなどでより設備の整った病院に搬送するのである。

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しかし、インフラ整備が十分でないのと、病院まで非常に長い道のりであるため、病院に連れていくのは非常に大変だそうだ。また、保健所のスタッフは、3か月に1回女性を集めてヘルスミーティングを行い、食事の栄養指導や現在の状態を共有したりといった活動も行っているのである。そのため、やはりこの保健所は、住民にとってはなくてはならない場所の1つとされていた。そして今後この保健所が良くなるために、検診用のエコーや血圧計などがあるとより保健所としては便利であると語っていた。

 

その後、私たちがフィールドワーク中お世話になっている旅行会社の新しい事務所を訪れました。私たちはお祝いしに来たにも関わらず、逆に私たちがおもてなしを受ける形となった。

 

 夕食は、Nueva Vizcayaでお世話になったARMLEDI-FARMVizcaya FRESH!の方々と一緒に食べた。私たちのためにFarewell partyを開いて下さり、焼き鳥、春巻きなど、たくさんの料理を用意して頂いた。夕食をとりながら、みんなで歌を歌ったり、私たちがソーラン節を披露したりして、楽しい時間を過ごすことができた。

 

 

 

 

 

 

 

  • 投稿者:
  • 投稿日時:2017/10/16 1:40

5期生フィリピンフィールドワーク報告(5日目)

9月7日(木)  天気:晴れ

 

E.Salawadさんの空中農園訪問

右馬・須原・大西・尾畑・田代の選抜5名が農作物の回収に同行しました。バランガイの集会所から5分ほど狭い山道をバンで上がったところに農園があり、きゅうり・かぼちゃ・はくさい・ズッキーニ、トウモロコシ・いちご・チリ・パセリ・ネギなどを栽培していました。

 

質問で分かったこと

  • 彼は73歳。1人目の妻との間に3人、2人目の妻(26歳!!)との間に2人(4歳と1歳!!)の子供がいる。
  • 一度リタイアしたが2つ目の家計を支えるために復活、その際に有機栽培に出会う。
  • 野菜は3カ月サイクルで栽培
  • 最近のアクシデントは台風でビニールハウスが飛んだこと
  • 野菜は時間に農道わきにかごに置いた状態で置いておく。ちょっとした会話がある。
  • 高地のメリットは涼しいから低地で作れないものが作れること。そして天災の影響が少ないこと(ほぼ風のみ)。害虫も少なめ。
  • 欲を言えばスプリンクラーがほしいが、水が来ているだけでだいぶ満足。
  • 普段の仕事は朝・夕に害虫いないかチェック・水やり・次期の畑の耕し・幼苗育成など。
  • 有機栽培は売る単価が高いから助かる
  • 若者の農業離れ→収入が増えると変わるかもね。とのこと。

図1

 

昼食後、私たちはVizcaya Freshという有機野菜を販売するショップへ見学に行きました。こぢんまりとした店内に商品棚と冷蔵庫があり、キュウリ、レタス、ニンジン、コーヒーなどの商品がありました。私たちは新鮮なレタスやニンジンジュースを試食させてもらいましたが、本当においしかったです。それほど多い顧客が来店するようには見受けられなかったのですが、もっと多くの人の手にこれらの野菜が届き、味わってもらいたいと思いました。その後、ジープニーというフィリピンではおなじみの乗り合いタクシーに乗り、町の歴史や伝統を展示してある小さな施設を訪れました。

 

その後、町の非可燃物を埋蔵するごみ処理場を訪れました。焼却技術が発達していないフィリピンでは、プラスチックは埋蔵することが最も安全であるとされています。ゴミを埋蔵した土地には、その上から木がたくさん植えられていました。このごみ処理場では数人の子供たちがリサイクルできるものを探していました。ビスカヤに来てから本当に貧しい子供をあまり目にしなかったのでショックがかなり大きかったです。村で会う子供たちはみな目が輝いていて、これほどまでに心の豊かさが違うのかと衝撃を受けました。

 

図2図3

 

Solano shopに行った後、バンバンにある少し大きなスーパーマーケット『Savemore』というところに行きました。

 

図4

写真では分かりにくいとは思いますが、スーパーには多くの警備員の人が立っており、日本のスーパーと比べて非常に厳格な印象を持ちました。またここから考えて、フィリピンは日本よりも万引きが深刻なのだということを感じました。

Savemoreを出た後、私たちはジープニーに乗って、

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↑ジープニー

 

フィリピンの先住民族の博物館に行きました。

図6図7

ここでは、昔のフィリピン人の生活や衣装などを展示で見て学ぶことができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(右馬、奥内、森)

 

  • 投稿者:
  • 投稿日時:2017/10/13 20:30

5期生フィリピンフィールドワーク報告(4日目)

9月6日(水)  天気:晴れ

 

図1

この日は有機野菜の生産、販売などのソーシャルビジネスを行なっているビスカヤフレッシュの事務所を訪れました。

そしてビスカヤフレッシュが現在行なっていることをフィリピンの有機農業の現状を交えながらお話ししていただきました。

このお話から、有機野菜の生産を広げるため、知ってもらうための工夫や現在フィリピン国内で有機野の認知度が高まり、徐々に需要が高まっていることを知ることができました。

また同時に台風などの災害から作物を守る対策の難しさや、需要が高まっている反面、供給が追いついていないという現状も知りました。

その後、私たちはNueva Vizcaya State University(NVSU)の13人の学生と約3時間程度のワークショップを行いました。

文化交流やディスカッションを行い、双方とも仲を深めることが出来、とても思い出深いものとなりました。文化交流では西野ゼミのメンバー全員がはっぴを着てソーラン節を披露し、また折り紙で鶴の折り方を教えました。

ソーラン節は予想外に反響がよくて、筋肉痛になりながら必死に練習した甲斐がありました。ディスカッションでは、幼少期、故郷、自分の学生生活、未来設計についてグループないで発言してもらい、学生の間でするべきことについてグループごとに発表をしました。NVSUの学生は、将来の夢があり、勤勉で本当に努力をしているという印象を受けました。休憩時間にはバナナを油で揚げたようなお菓子とビーフンをいただき、素敵なおもてなしを受けました。

またワークショップの後は学生に自然豊かな校内を案内してもらいました。短い時間ではありましたが、中を深めることが出来、別れがとても惜しかったです。

図2

 

晩餐は、Kadoodleというところで食事をした。ここで私たちは、西野先生の偉大さを知ることとなりました。

先生の過去の経験談から面白いお話や先生の深イイお話を聞けました。詳しいことは、先生に直接お聞きすることが一番ですが、私たちが一番感動したことは、先生が『いままで沢山の人が私を支えてくれた。今度は私が皆を支えるよ』と。

これを聞いた私を含めた何人かは、涙していました。こんなに自分たちのことを全力で見守ってくれている先生に出会えたこと、人生経験の豊富な偉大な先生の元で学んでいること、またその先生を筆頭に出会えたゼミメンバーでフィリピンのフィールドワークに来れたこと。そんなことに改めて気づいた夜で、思いの溢れる1日でした。

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(森、奥内、櫻井)

  • 投稿者:
  • 投稿日時:2017/10/12 19:02

5期生フィリピンフィールドワーク報告(3日目)

9月5日(火)  天気:雨のち晴れ

(田代海人)

I-FARMのプロジェクトサイトに行きました。最初にI-FARMの技術指導によりマッシュルームの栽培を行っている農家の家を訪問し栽培の様子を見学させてもらいました。

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次に実際に鎌を使ってマニュアルの稲の刈り取りの体験をしました。足場も悪く自然と常に低い体勢になってしまうので腰も痛くなりどれほど重労働なのかを実感しました。

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そのあと日本の技術支援により建設された橋を訪れました。この橋の建設により地元の農民の交通アクセスが大幅に改善されました。橋が建設される以前は、学生は毎日河を歩いて渡り学校に行っていたので雨などで増水したときは河を渡れず学校に行けなかったそうです。また橋の建設にあたって、日本の技術支援による土嚢を使った建設により建設費用を通常の役半分に抑えることができたそうです。

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(河本歩)

田んぼから戻ると、バランガイホールの2階を使ってプレゼンテーションをしていただいた。

まずはバランガイキャプテンのカルロス氏から、パイタン村についてのプレゼン。村の歴史や名前の由来を教えてもらい、さらに住民の7割が農業に従事していることも分かった。農業がこの村にとってどれほど重要かが実感できる数字である。

そのあとはI-FARM現地スタッフのオパ氏とマルセロ氏から、I-FARMの活動や概要についての説明を受けた。

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I-FARMは農地面積1.5ha未満の小規模農家を対象として英農法を教えるプロジェクトである。2015年12月から2年間の限定的なプロジェクトとして始動しているI-FARMは今年12月でその支援を終えることとなっている。主な支援は農業マネジメント知識の向上と、生産技術の向上の2つに分かれている。籾を乾燥する際に出るロスや、オーバードライによる品質の低下を防ぐことで、生産する米全体の品質を上げ、「MAGAT RICE」というブランド米としてある程度の高価で販売し、農家の収入向上に貢献している。以前はバイヤーに安価で買いたたかれることも多かったという。さらに、年間の農業計画なども支援している。農機のリペアや、有機農薬を導入することで、コストも抑えることができ、さらに農家の可処分所得を上げることができる。収穫時期の限られるコメの合間に、マッシュルームをはじめとした他の作物の生産もサポートしている。パイタン村は川に囲まれた地域であることから、台風や洪水の被害を受けやすく、そのたびに農作物の生産長や品質にも影響を受けている。I-FARMは作物保険も実施しており、そのような被害を受けた農家の収入を助けてはいるが、水問題はパイタン村が今後も抱える大きな問題となる。日本政府やNGO、IRRIなどと協力し、さらに個人の専門家とも手を取り合いながらの体制を組んでいる。最初はこのプロジェクトへの信頼感を得て、参加農民を集めることに苦難したという。パイタン村という、交通的に孤立した支援の手が届きにくい場所だからこそこの地をプロジェクトに選んだという話も聞くことができた。12月を迎え、プロジェクトが終了した後の動きが気になるところである。

(櫻井瞳)

I-FARMの方々に私は収入班として、インタビューをした。I-FARMを受け入れて、多くの人が生活に変化があったという答えが返ってきた。例えば、オーガニックのものを食べるようになってから、健康が良くなってきていたり、化学肥料のコストが浮いたことによって、使えるお金も増えてきたということだった。メインは、お米だが、女性を中心としてマッシュルームの栽培を行うことによって、収入の安定にもつながったとも言える。また、収入が安定したことによって、多くの人が自分の子供たちの学費を払ったり、将来のために銀行やコープに貯金しているということだ。I-FARMは、今年12月でプロジェクトが終了してしまうが、多くの農民が継続の意思を示してくれたことからも、このプロジェクトが与えた影響が大きく、今後の農民一人一人の関わり方も広がるのではないかと思う。

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  • 投稿者:
  • 投稿日時:2017/10/12 10:42

5期生フィリピンフィールドワーク報告(2日目)

 

9月4日(月)  天気:晴れ

 

2日目は、ARMREDの事務所に行き、スタッフの方のプレゼンを聞きました。

概要としては、ARMREDは農業を通して農民の生活水準をあげることを目的としたソーシャルビジネスを行っています。農業機器を貸し出し、そのレンタル料や収穫高などによって農民から報酬をもらっています。具体的な目標としては、農民の災害時の保険への加入の促進や米の効率的な栽培方法や農業機器の使い方、メンテナンスの知識の向上などがあります。これらの目標を達成するために、ARMLEDは農機を貸し出す際にオペレーターも貸し出すことを決めています。オペレーターは送り込まれた農地で農業に取り組み、農作業の効率を上げるとともに先ほど挙げた農機などの知識を農民たちに教えます。また、そのためにオペレーターは技術指導を受けています。

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ARMLEDはソーシャルビジネスを目的としているので金利が少なく、そのため高いコストに低い収入という問題も抱えています。他にも農機不足により、同時に違う場所で同じ種類の農機が使えないといった問題も抱えています。この問題の対応策として、10年という長い期間を見越して農機を増やしていく計画を立てています。これらの取り組みにより農家の農機へのアクセス量の向上やそれによる農機のより低価格でのレンタルの可能、災害保険の加入者の向上、そしてオペレーターシステムによる雇用創出などにつながりました。

課題はまだまだあるといっていましたが、スタッフの向上心が強く感じられました。またソーシャルビジネスを行うことの難しさを知りました。特に感じたのは、ソーシャルビジネスという特殊な職場環境下では、全スタッフが目的を忘れずに同じ方向を向いて仕事に取り組むことが重要だと感じました。

ARMLEDのプレゼンの後に農機の操作体験をしました。ここでは、Hand TractorとFour-Wheel Tractorを実際に操作しました。農機を用いた農作業の効率の良さを深く実感しました。

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午後からは、農民の方やARMLEDの農機  オペレーターの方に直接お話を聞く機会をいただきました。

私は農民人口の増減について質問させていただいたのですが、農民の方によって様々な考えがあると感じました。農民人口が減少している理由として、若い世代が農業に従事することが少なくなっていることが関係しているという意見がありました。農村地域の農業より都市部のオフィスワークの方が賃金が高く、整った環境で働くことができるため、大学を卒業して学力を十分つけた若者は仕事を探しに都市部へ出て行くという状況も少なくないと伺いました。また、農作業に多額の投資をしても、それに見合う利益が得られないという現状があることも知りました。

しかし、様々な状況の中でも、農民の方の元気な声と笑顔はとても印象的で生きるパワーを感じました。

貴重な経験を胸に、明日もがんばりたいと思います。

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(田代、須原)

5期生フィリピンフィールドワーク報告(1日目)

誰一人大幅な遅刻をせず関空に集まることができた。幸先いいのでは?と浮かれ気分いると、もり○るか(某ゼミ生)が急にパスポートがないと言い出した。いやいや冗談はよしてや、首にかかってるで!と周りの誰もが思った。だがしかし、肝心の中身がないという。もり◯るかはすぐさまお母様に電話をし、車に落ちていないかと確認したところギリギリセーフで空港を出ていなかったようで届けてくれることになった。このような感じで出だしから不安なフィールドワークになってしまった。と、ここで終わると思いきや、飛行機に乗ると次は昨日買ったばかりの帽子が見当たらないという。なんとトイレに置いてきたらしい。フィリピンでは農業の体験をさせてもらうため炎天下の中帽子なしでの活動がそこで確定したもり◯るかであった。マニラに着くまでのハプニングはこれくらいにしておくが、なんともり◯るかはなんとヌエバビスカヤ最終日にホテルに某有名ブランドの時計を忘れてきたのであった。

図12

 

マニラに到着し、ガイドのBhadzと合流したら、空港からは2台のバンに分かれてヌエヴァ・ヴィスカヤ州まで移動を行った。これが約7時間の大移動。荷物
を載せた1台とゼミ生たちを乗せた2台が続いて空港を出発した。
私の隣には、今回が初海外!ということで不安とわくわくを同居させたまま窓外を見渡している中村 愛梨さん。マニラの都会をきょろきょろと見ながら、目に映るすべてのものに驚きや感嘆の声を漏らしていた。マニラの中心街では、大きなビルやショッピングモールがあり、セブンイレブンやミスタードーナツなどのなじみ深い店も多々見えることに驚きながらも、道路の真ん中で寝ているストリートチルドレンのような子どもやホームレスの人たちに悲しそうな目を向けていた。

バンに乗っている一同、マニラの交通の粗さには吃驚。グイグイ追い越しはするし、渋滞地帯は何が何やらの大騒動。中央線なんてなんのその、の運転に肝を冷やしながらも、車は高速道路に入っていった。フィリピンの高速道路は日本のそれとは違い、高架を走らない。車窓に広がる景色がみるみる田舎の風景に移っていく中、家を見ては驚き、犬を見ては驚き、牛を見ては驚いている中村さんに車内はほっこり。「ガチ」だ!というシンプルで深い感想をこぼしながら、初海外、初途上国を噛みしめているようだった。
途中で寄った休憩所では、いきなりトイレに紙がないアジアの洗礼に遭
遇。さらに入ったコンビニはハエのたまり場…早速か!と怯えたものの、あと
から思い返すとこのコンビニが旅中で一番ハエに遭遇した箇所だったかも。そこでアイスや肉まんを購入し、再度ヴィスカヤへの道をひた走ることウン時間、晩御飯に訪れたレ
ストランではピザやパスタを堪能…フィリピンを食で感じるのはまだ先になりそうだ。次々出てくるパスタに悲鳴を上げながらも、おいしく完
食した。そしてホテルに到着!しばらく宿泊するLotus Garden Hotelは部屋を出ると外に面している爽やかな作りで一同満足!…かと思いきやシャワーからお湯が出ないなどの洗礼も受けながら、初日はみんな移動疲れでぐったりと各部屋にはいっていった。(河本、古城)

  • 投稿者:
  • 投稿日時:2017/10/5 17:29

リサーチ・フェア報告

こんにちは!西野ゼミ4期生の髙橋です。
今回は11月18日、19日に行われたリサーチ・フェアの報告を書かせていただきます。
私たち西野ゼミの3回生は口頭発表部門に参加しました。「ビジネスで変える途上国」というテーマで、9月のフィールドワークで私たちも訪れたフィリピンのヌエバ・ビスカヤという農村地域の農業問題に着目し、農民の貧困を解決するためのソーシャル・ビジネス案を提案し、発表しました。
そして結果はなんと…、優秀賞を受賞することができました!! 

リサフェ表彰式 with細見先生

発表準備期間はアカデミック・コモンズで朝から晩まで何日も話し合いをして進めてきました。時にはメンバーの家に泊まって作業をしたことや、なかなかうまく進められず苦しい時もありましたが、何かに一生懸命、全力で取り組むことができたことがとても嬉しいです。
準備期間は大変でしたが、今となってはとても良い経験であり、思い出です。

多くの人に西野ゼミの研究を知っていただくことができてよかったです。発表を見に来てくださった多くの方々、ありがとうございました。これに留まらず、これからも日々の研究を頑張っていきます!

リサフェ発表終了後写真

国際社会貢献活動(フィリピン)活動報告

初めまして。西野ゼミ4期生の末永真大(すえながまさはる)と申します。

 

ここで、僕がフィリピンで5か月間活動してきたことをみなさんにシェアしようと思います。

 

僕は、Philippine Rural Reconstruction Movement,incというNGO団体に派遣されていました。

1952年に設立されたフィリピンの開発機構。特に農村の人々に対象に教育・健康・生活向上を支援しています。この団体は、フィリピン全土に約20ほどの支部があります。

僕は、その中でサマール島の東サマール州ギワンにあるオフィスで活動していました。

 

『PRRMオフィス前の写真』

PRRMの東サマール州ギワンのオフィスでは、

2013年に起きた、スーパー台風Yolanndaの被害にあった人を対象に支援をしていました。

最貧層の漁師や農民の家族、女性を主に援助していました。

この赤いポイントがあるところがギワンです。

 

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これが派遣されていたギワンの街並みです。

図1

ギワンには約4万7千人の人が住んでいます。

 

 

 

 

主な産業は漁業で、多くの漁師が海辺でこのような船を並べて住んでいます。

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業務について

 

これがPRRMの同僚たちです。

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真ん中の男性がこのオフィスのボスのDojoeです。

 

 

 

業務内容は、主に

①ジェンダーリサーチの補佐

②ジェンダーセミナーの補佐

③ビズネスセミナーの補佐

④ビジネスモニタリング

の4つです。

それぞれについて、紹介していこうと思います。

 

 

まず初めに、

①ジェンダーリサーチの補佐について

まず、皆さんは『セックス』と『ジェンダー』の違いを知っていますか?

 

『セックス』とは、生物学的な性の分類のことを指します。

なので、オスかメスか。性別で見た、男性か女性かということです。

 

『ジェンダー』とは、社会的、文化的な観点から見た性のことです。

なので、近年世界各地で同性婚の権利が認められるなどして、話題になっている『LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーなどの性的マイノリティ)』や、

社会の中における男女の平等などを考えていくことが、このジェンダーにあたります。

 

フィリピンは、世界に7番目に女性の社会進出が進んでいる国と言われています(World Economic Forum,2015)。

実際に、ビジネス界においても、政界においても活躍しているフィリピン人女性は多く、日本のように女性にとって働きにくいというような社会ではありません。

 

しかしながら、東サマール州のローカルなエリアでは、様々な男女間の不平等を確認することができました。

 

例えば、漁師や農民の女性は男性に比べて、労働負担が大きいということです。

 

詳しく説明すると、農家や漁師を夫に持つ女性は、日頃発生する家事業務に加え、実際に農業や漁業(※漁業の場合は主に販売)に従事しているということです。

調査の結果では、これらの女性の平均の労働従事時間は1日12時間以上で、睡眠時間は男性に比べ2時間以上少ないといいます。

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写真はインタビューの様子。

 

 

②ジェンザーセミナーの補佐

 

ジェンダーセミナーでは、様々な年代、性別の参加者に対してセミナー教育を行っていきました。

セミナーでの僕のルーチンワークは、はじめのアイスブレイクの担当と、グループのファシリテーターです。

 

実際に、セミナーに参加してみて自分を見つめ直してみると自分の中にも女性をステレオタイプ化しているような考えが強くあるということに気づきました。

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LGBTのトレーニング参加者と。

 

 

③ビジネスセミナーの補佐

 

このプロジェクトでは、農民や漁師、女性に対して、事業立案の方法を教育するところから始めます。

事業の立案の仕方から、マーケテングの考え方。財務諸表の扱い方など、ビジネスを始めるための最低限の知識をセミナー通じ、教育を行っていきます。

ほとんどの方が、これまでに農業や漁業以外はしたことがないという人たちばかりだったため、ビジネスに関することを学ぶのは大きな負担であったと思いますが、

自分の生活をより良くしようと一生懸命学んでいました。

 

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こちらの写真は、僕がビジネススキルセミナーでマーケティグの考え方について簡単な講義をしているところです。通訳をしてもらいながら行いました。

 

 

③ビジネスモニタリング

 

ビジネスモニタリングとは、実際にトレーニングを受けて起業した農民や、漁師、女性が事業を見ていくことです。

僕は主に以下の四つの事業を担当してモニタリングしていました。

 

ビジネス立案の段階から、ずっと見てきた事業が実際にスタートされるのを見てはじめは感慨深いなとしみじみしていました。

 

しかしながら、実際にスタートした事業は開始二ヶ月では軌道にのるわけでもなく、新規に顧客を獲得していくことはこんなにも難しいことなのだと、ビジネスの厳しさを思い知らされました。

 

その後僕は、日本に帰国し、PRRMのプロジェクトも9月で終了しました。

現在は、OxfamというイギリスのNGOが彼らをサポートしているといいますが、元同僚に聞いても経過はわからないといいます。

 

来年の夏にもう一度現地に赴いて、経過を自分の目で見に行こうと考えています。

 

布製品の生産販売業(こちらはカーテンを作っている様子です)

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魚の干物生産販売業

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合鴨生産販売業(合鴨の肉だけでなく、卵も販売していました。)

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サリサリストア(日用品店のような店)

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ボランティア活動について

 

業務では以上のようなことに取り組んでいましたが、業務とはまた別に

現地でボランティア活動としてラグビー普及活動を行っていました。

 

 

活動を始めたきっかけは、現地に持ち込んでいたラグビーボールで、

オフィス業務終了後に近くの小学校で数人の現地の子供達とラグビーをしていたことがきっかけです。

はじめは、二人の子供に教えていたのですが、だんだんと人数が増え30人ほどが集まるようになりました。

 

そこで、地元のラグビー協会に寄付をしてくれないかメールで要請してみました。

 

 

すると、長門市ラグビー協会が寄付に応じてくれタグラグビー用具を送ってくれました。

(タグラグビー用具)

 

 

(長門市の新聞に掲載)

 

 

そして、その用具を持ってギワンにある公立の小学校と高校に、授業をさせてくれないかと、

訪問してみたところ両校の校長先生が賛同してくださり、

授業を行わせてもらうことになりました。

 

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(高校でのラグビー授業後)

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(小学校での授業後)

 

最終的には、600人を超える生徒にラグビーに触れてもらうことができました。

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(山口新聞で特集を組んでもらう)

 

 

教訓

 

最後に、途上国で5か月間生活してみて得た教訓についてみなさんにシェアしようと思います。

 

その教訓は一言で言うと

『やりたいことを発信していくことの大切さ』です。

 

業務の場合は、

派遣されてはじめの一か月間は、何も関わらせてもらえる業務はありませんでした。

そんな状況から、周りを観察し、その中から自分のできそうな業務を提案していきました。

だんだんと様々な業務に従事できるようになったことは、大きな自信になりました。

 

 

ラグビー普及活動の場合は、

すべて自分一人だけで行っていたわけではありません。

実際には、現地でできたフィリピン人の多くの若者が僕と一緒にラグビー普及活動に従事してくれました。

 

現地人の友達の中には、一緒に、ラグビー指導をしてくれた人もいれば、先生を紹介してくれた人など、

多くの現地民が協力してくれました。

 

これらに共通して言えることは、

二つとも自分のやりたいことを周りに発信していったからこそできたということです。

 

周りに発信することのメリットとして

 

①自分のやりたいことが明確にできること

②協力者が得られること

 

の二つがあると思います。

 

 

①については、やりたいことを発信するには自分の中でまず、何をやりたいかを明確にしなければいけません。

やりたいことがわからないと悩んでいる人がたまにいますが、

そういう人は、何でもいいからやると決めて発信してみることです。

 

そうすることで自分が本当にやりたいのかどうなのかを見極めることもできるので一石二鳥です。

 

 

②については、そのやりたいことに共感した人たちが自分の応援者になってくれるということです。

 

人は一人でやるよりも大人数で働いたほうが大きな成果を達成しやすくやりますよね。

 

 

なので、このような二つのいいことが起きるように、みなさんも今日からやりたいことを発信していくということをしてみてはいかがでしょうか?

 

もしかしたら、身近にみなさんの協力なサポーターや相棒がいるかもしれません。

 

 

 

長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。

  • 投稿者:
  • 投稿日時:2016/12/8 15:08

プロフィール


西野桂子
国際協力、開発援助、評価 International Cooperation, Development Assistance, Evaluation

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