先輩から就職活動間近の3年生、そして卒業間近の4年生の皆さんへ:総政ラウンジ第2弾「社畜「総政Identitiy+シゴト」」#2:“運”も“縁”も大事だけれど、それは自分の努力次第でもあるかもしれない

2012 9/15 これから就職活動を始める3年生、そして卒業後に社会に出る4年生の皆さんへ 卒業後の“仕事”について先輩(卒業生)からアドバイスシリーズです。先週土曜に開催の学部同窓会主催「総政ラウンジ第2回「社畜「総政Identity+シゴト」」#1に続いて、#2の報告です。さて、前回は、総政で習ったプレゼンが必ずしも評価されない、という話を枕に、プレゼンテーションとコミュニケーションの話になりましたが、次の話題は、転職等にかかわってきます。 そして、就職や転職は(今振り返ると)けっこう“運”や“縁”で決まることがある。でも、その“運”や“縁”は、日頃の付き合いを大事にして、絶えずそれを増やしていくことで、けっこう、“運”や“縁”を自分に引き寄せることもできそうだね、という話です。

まず、#1で紹介したように、「入社してみたら、社風にどうも合わないところがある」と感じる先輩も結構います。9月8日の総政ラウンジでもそうした発言が珍しくありませんでした。とくに大企業は部門も多く、どこに配属されるかどうかもわからない(それが日本型雇用=新卒一括採用終身雇用、社内での人事異動・配置転換などのセットの世界です)。就職活動の際に聞いていた説明と、現実の仕事が大きく異なることもよくあります。そこは「何年間かは修業時代と考えて・・・」とも言えるかもしれませんが、どうもあわないな、と思い始めることもある。

それで、転職してみたら、と思って転職してみると・・・・という話も、今回出てきて、(名前はとても出せませんが)世間の評判がとってもよい会社で、社長にも好印象をもって転職してみたら、なんと世評とまったく違って、社長はまったくワンマン、上層部はその社長に“ごま”をする取り巻きばかり。優秀な先輩がいることはいますが、たいていは周縁部という感じで、さらに転職を余儀なくされたという話も、実際にでてきました。

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こうして、世間でも言うように、3年目ともなれば、そろそろ転職を考えるということもめずらしくはない、という話です。実は、渡部先生と私で卒業生の皆さんにお願いしたアンケート調査がそろそろまとまりそうですが、ちょっとご紹介しましょう。

まず、「卒業後に、最初に就いた仕事を続けていらっしゃいますか?」という質問には、154名の回答者中、続けていますという人が48.7%、転職したという人が32.5%、退職した方が10.4%(ご結婚等も入っています。また、ご結婚後、配偶者の方が転勤したのでやむなく退職した方や、ご両親のご病気等、様々です)、退職して進学・留学したという方は5.8%などです。これを「結構、みんな仕事をつづけているのかな」と思うか、「意外と転職、退職が多いな」と思うか、皆さん、どちらですか? 同じ数値が目に入っても、解釈によって評価が違う、ご存じ社会調査法の世界です。

それでは、転職の理由を尋ねると、「仕事のやりがい」がトップで、「給与などの就労条件」「成長・教育の機会」、そして「社風・職場の経営方針」等と続きます。そして、転職に時間がかかったかという質問には、これは意外に82例中69例が「時間はかからなかった」と回答されました。

さらに、8割以上の方は「転職して良かった」とお答えです。「その仕事があなたの人生にとってどのぐらい重要ですか?」との設問を比較すると、やはり重要性があがっている。そして、その仕事が専門的かどうか尋ねると、「あまり専門的でない業種」から「より専門的な業種」へと変わられていく様子が伺えます。やはり総政の卒業者は、勤めていても、より専門的=スペシャリスト的立場に行こうとする人が(上記の「退職して、進学・留学する」という道もそれに入るでしょう)、結構多いのではないかなと思います。

なお、一回目の転職は卒業後平均3.6年目、二回目は平均5.7年目でした。このあたりも、世間の評判に結構近いところがあるようです。「石の上にも3年」というのも、よくできた言葉かもしれません。

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さて、総政ラウンジに話を戻せば、先輩の話の焦点は,次にそうした就職や転職は(今振り返ると)けっこう“運”や“縁”で決まることがあるということです。例えば、職をやめた時、かつての上司にばったり出会って、その上司が「いま、起業したばかりだから、手伝ってくれないか」と言われたりする。

その一方で、その“運”や“縁”はたんなる偶然ではない、とも言えそうです。それはやはり日ごろから他人との縁を大事にして、色々な絆を結んでいる人には、その絆に乗って“運”や“縁”が訪れることが多い、ということかもしれません。例えば、あなたに100人の友達がいるとする。その100人がそれぞれ100人の友達をもっているとする。そして、さらにその先に100人の知己がいるとすると、「友達の友達の友達」のレベルでごく単純に計算して100×100×100=百万人の結びつきができていることになる。

こうして日頃の付き合いを大事にして、絶えずそれを増やしていくことで、けっこう、“運”や“縁”を自分に引き寄せることもできそうだね。というあたりになりました。というより、何名かの方はそうやって転職先が見つかった。運も縁も大事だ、ということでみんな納得されていました。

今朝の朝日新聞の土曜日朝刊beのb9面の「はたらく気持ち」というコラム(田中和彦氏)にも、自分の目標にむかって“出世魚”のように近づいていく人が紹介されており、各種の知識の獲得をめざして転職を繰り返しているが、心がけるのは「周囲に自分の夢を宣言すること。すると、不思議と誰かがタイミング良く手を差し伸べてくれる。転職もすべて知人による紹介で・・・」と書いてあります。なんだか、総政ラウンジで皆さんの先輩が話していた内容と通じるところがありますね。

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というところで、今回は就活にも転職にも、運と縁が大事だが、それは自分で絆を広げていくことで、自らに運と縁を呼び寄せることでもある、というところでまとめましょう。

最後に、あらためてOBG車座企画の情宣ですが、リサーチフェア第2日目(11月10日[土]午後1時~4時頃)を予定。なお、昨年度の紹介がこのブログの「総合政策学部同窓会OBG車座企画シリーズ#1:教職を目指す方々には、是非、分科会1「教育」へ(11月26日午後開催)」から「総合政策学部同窓会OBG車座企画シリーズ#9:分科会「夢と共に働く」「公務員とは」ほかのご紹介(11月26日午後開催)」まで9回にわけて掲載しているので、ご関心がある方はそちらもご閲覧下さい。また、総合政策学部同窓会FacebookHP等も閲覧いただければと思います。

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プロフィール


高畑由起夫
◆研究分野:生態学、自然人類学、霊長類学 ◆研究内容:主な研究対象はニホンザルやチンパンジー、ワオキツネザル等ですが、潮間帯の巻貝類や水生昆虫、カラス等も調べたことがあります。霊長類学の視点で、近縁...

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